厚生労働省管轄の施設である国立感染症研究所は1947年に設立された国立予防衛生研究所を前身としています。日本の医療面での重要な研究施設として、病原・病因の検索や予防、治療法の研究や講習を行っています。

国立感染症研究所について

びまん性間質肺炎と感染症による喫煙男性の体調悪化

喫煙が肺がんのリスクを高める事は、よく知られています。
ところが実際、それを具体的にイメージ出来ない方も多いのではないでしょうか。
そこで、びまん性間質肺炎の1つである、突発性肺繊維症で感染症を併発した例を取り上げてみます。
そもそも間質性肺炎とは、何らかの原因で、主に肺の間質(呼吸するための肺の骨格的な部分)に炎症が起こり、だんだんと間質の繊維成分が増えて、組織の柔軟性が失われて行く病気です。びまん性とは、広い範囲と言う意味なので、体の広い範囲で起こる間質性肺炎を、びまん性間質肺炎と言います。
この内、原因不明のびまん性間質肺炎を、突発性間質肺炎といい、その1つに特発性肺線維症があり、これは肺が繊維化して呼吸困難を起こす病気です。
症状として、中高年以降に少し動いただけで呼吸困難や乾いた咳があり、平均4、5年で呼吸不全が現れたり、死亡の危険もあります。
風邪、肺炎などの感染症を契機に発熱、呼吸困難が悪化し、数日から1ヶ月の短期間で悪化する事があります。この病は肺がんを合併する事があり、発生率10~30%で男性喫煙者は特に注意が必要です。
特発性間質性肺炎の原因は不明で、現在のところ完治する特効薬はありません。感染症に注意しながら、病気の進行を遅らせたり、症状を出来るだけ少なくする治療が中心です。呼吸状態が悪くなくて、安定していれば、原則的には無治療で様子観察となります。
もちろん煙草を吸っているからといって、こうした病気になるとは限りませんし、若い内から中高年以降の話をされてもピンと来ないかもしれません。また、いざという時、これまで煙草を吸っていたかどうかは、煙草が好きで好きでしょうがない方には、やはり関係ないかもしれません。全体を見渡して、後悔のない人生を生きましょう。