厚生労働省管轄の施設である国立感染症研究所は1947年に設立された国立予防衛生研究所を前身としています。日本の医療面での重要な研究施設として、病原・病因の検索や予防、治療法の研究や講習を行っています。

国立感染症研究所について

クラジミア感染症に感染するとヒト免疫不全ウイルスに

クラジミアは性感染症の一つであり国内での報告数もかなり多く、症状が出ないまま検査を受けたところでクラジミア感染に気付いたというようなケースもあります。
自覚症状に乏しいことから治療が遅れても問題は無いというように考えられることも多い感染症ではあるのですが、実際には放置して良い感染症など一つもありません。
クラジミアは確かに症状こそそこまで重いものではありませんが、女性がクラジミアに感染したまま放置すると子宮頸管炎や子宮内膜炎といったような重度の症状に進行してしまうこともありますし、不妊や流産の原因になるのです。
また重要になるのが、男女どちらにせよクラジミアに感染しているとヒト免疫不全ウイルスに感染しやすくなるということです。
ヒト免疫不全ウイルスに感染するとエイズという病気が引き起こされることになりますが、このヒト免疫不全ウイルスは本来そこまで感染力が強いものではなく、精液や血液に直接接触することで初めて感染します。
ですがクラミジアは患部に炎症を起こしてしまい、炎症が起きている部位では表面に小さな傷が無数に生まれることになります。
そうなるとその傷からヒト免疫不全ウイルスが体内に入りやすくなり、また性行為を行うパートナーにも感染を拡大しやすくなってしまうのです。
加えて考えなくてはならないのが「ヒト免疫不全ウイルスは誰が持っているのかわからない」ということでしょう。
感染報告数でこそ国内で1500人程度とされていますが、当然感染報告は「病院で検査を受けて感染が報告された」ということがあって初めて行われることとなります。
ヒト免疫不全ウイルスに感染しているにもかかわらずそれに気づかず生活をしている人もかなりいるとされていますから、クラジミアを持っているということはヒト免疫不全ウイルスに感染するリスクを高めていると確実に言えます。
もし感染症が疑われる場合は速やかに病院で検査を受けましょう。