厚生労働省管轄の施設である国立感染症研究所は1947年に設立された国立予防衛生研究所を前身としています。日本の医療面での重要な研究施設として、病原・病因の検索や予防、治療法の研究や講習を行っています。

国立感染症研究所について

感染症とは~感染症予防方法とその確率は感染経路に

ウイルスや細菌と言った病原体が体内に侵入、増殖することで発熱などの症状が出てくるのが感染症です。病原体に感染したからと言って、全ての人が感染症を発症するわけではありません。そこには、ひとつはその人の持つ病原体に対する防御力、つまり免疫力の強さが関係しています。そしてもうひとつは、その病原体の感染力の強さが関係しています。全ての感染症は、病原体が人体に侵入するまでの経路、感染経路を持っています。ですから、個人の免疫力や病原体の強さの問題もありますが、まずはその感染経路を絶つことが感染症予防方法としては基本であり、感染症罹患の確率を下げることだと言えます。感染経路は感染症によって異なります。たとえばHIVに感染するエイズは、膣分泌液や精液などの体液が、膣や男性器、口腔内と言った粘膜に接触することで発症する確率が高いとされています。ですから性交渉の際にはコンドームを装着し、体液と粘膜の直接接触を避けることが感染症予防方法としては最適です。性交渉に際しての感染症はエイズ以外にもありますが、いずれもコンドームを装着していれば、感染の確率を下げることができます。また毎年、必ず流行シーズンがあるインフルエンザは、病原体を含んだ唾液飛沫が空気中に飛散し、それを吸引したり、鼻などの粘膜に付着することで感染します。ですから感染症予防方法としては、空気中の湿度を保ち、病原体の付着を避けるためにマスクを着用する、うがい、手洗いを励行することが求められます。マスクの着用、うがい、手洗いの励行は、多くの感染症予防方法にも共通していることです。その他、血液が粘膜や傷口などに触れることで感染する血液感染を感染経路とする感染症においては、不用意に血液に触れないことが必要です。傷病者の救命などの際も、可能であればゴム手袋を装着することなどが感染症予防方法においては求められます。